前立腺がんの検査と治療

前立腺は男性だけが持つ臓器ですが、肉類を中心とした食生活の欧米化、高齢者の増加等を背景に、前立腺がんの患者は増加傾向にあります。統計によると、1998年の新規患者数は約1万6000人でしたが、専門家の間では2020年には約7万8000人まで増加すると考えられています。

前立腺がんの早期に発見でき、適切な治療を施せば治る病気です。しかし、初期症状が出にくいため、血尿や排尿時の痛みなどを感じたときには、かなり進行していたり、骨に転移してから痛みが現われ、ようやく発見されることがあります。早期の発見には、50歳以上の方の場合、年に1回は腫瘍マーカーなどに代表されるがんの検査を受けるようにしたいものです。

前立腺がんの検査には、PSA(腫瘍マーカー)という血液検査で前立腺の異常の有無を調べます。以前は医師が肛門から指を入れて調べる「直腸診」という方法がとられていましたが、抵抗を持つ患者が多いという問題がありました。検査の結果、問題があるときは必要に応じて、直腸診や超音波断層法、組織検査などが行われます。

早期発見であれば、治療のオプションは色々考えられます。手術療法、放射線療法、ないぶつぴつ両方、その組み合わせなどが可能です。近年は、放射線を出す小さなカプセルを前立腺の中においてがんの部分にのみ照射させる「ブラキセラピー」といった放射線治療が一部の医療機関で行われるようになりました。